きらんのShooting Voice!!

ちょっと胸おどる素敵なこと なにかあるたび書きとめておくの。

「誰かの勇気」へ変わる物語

かのんちゃんが大好きで

こんちには~!きらんです!

カノンチャンスキ

ハッシュタグきらんのbrandnewMusics」による記事投稿も4日目。ありあまったスーパースター!!へのモチベーションの捌け口として急遽始めた毎日記事投稿企画ですが、自分の楽曲への想いを言語化することで気づくことも多々あり、はじめてよかったな~と思っております。

今日のお題はかのんちゃんのソロ曲である「Free Flight」。ソロ曲に関しては全曲分まとめるには日程が足りなかったので推しの分だけまとめさせていただきます。

いまやアイコンも夏美ちゃんだし、フラスタもえもなつに出しているしであまりそういうイメージがない方も多いかもしれませんが、実はきらんはかのんちゃんが大好きです。

今年の誕生日も、原宿にてお忍びで祝わせていただきました。

元々はかのんちゃんの「主人公なのに控えめ」なところが気になって推し始めたのですが、いまとなってはその行動で私にラブライブ!スーパースター!!のメッセージを示し、導いてくれる「人生の羅針盤」のような存在です。

そんなかのんちゃんのソロ曲である「Free Flight」にもまた、ラブライブ!スーパースター!!ならではの哲学が存分に詰め込まれているように思います。

ご興味ある方は、ぜひ最後までお付き合いをお願いいたします。

2期12話「私を叶える物語」

この楽曲の解釈の切り口は多々ありますが、私はその一つに作品との、特に2期12話「私を叶える物語」との関連性があると考えています。

その根拠は、なによりこのフレーズにあります。

誰のためでもない 僕は僕のためにね 飛んでくのさ

そうさ Free Flight

「Free Flight」より

「僕のために飛んでいく」という表現は、かのんさんが自分の夢を叶えるためにLiella!を離れ、ウィーン国立音楽学校への留学を決断した物語の文脈と適合します。

さらに言えば、以下のフレーズも2期12話の挿入歌である「未来の音が聴こえる」を踏まえたものであると捉えることができます。

未来に吹く風を 両手でつかんでさあ 飛び立つのさ

そうさ Free Flight

「Free Flight」より

や、未来を聴覚と触覚で感じることができる澁谷かのんさんナニモン?

そんな話はさておき。この前提をもとに歌詞を見つめると、そこには2期12話の決断を選んだ先での彼女の感情が綴られているように感じられます。

例えば、彼女が心から前向きに結女を飛び出そうとしていることを明らかにする以下のフレーズ。

心に吹く風に 体を預けてさあ 飛び立つのさ

そうさ Free Flight

「Free Flight」より

「Free Flight」は、ひとつ「2期12話のかのんさんの感情の補完」としての楽曲であると捉えることができそうです。

かのんにとっての「夜」と「朝」

ラブライブ!スーパースター!!を語るうえで、彼女らにとっての「夜」と「朝」に関する解釈は頻出の議題ですが、この楽曲にもまたそこに触れたフレーズが存在します。

夜が明ける 消えてく星たち

ずっと描いてた空が見える

あの青い空

「Free Flight」より

議論の余地は大いにありますが、ひとつの解釈として申し上げれば「スクールアイドル活動をできる高校時代の限られた時間」を「夜」に、「高校を卒業した先の未来・夢」を「朝」になぞらえている可能性はありそうです。

大前提として「夜」と「朝」はトレード・オフの関係にあります。「夜」に青空が見えることはありませんし、「朝」に星が見えることもありません(特殊な場合を除く)

その関係性に着目すると、「夜に浮かぶ星」は「高校3年間でしかできないスクールアイドル活動の煌めき」に、「朝に広がる青空」は「高校卒業後にしか叶えられない大きな夢」として捉えることもできるのではないでしょうか。

上記の歌詞を「かのんさんがスクールアイドル活動を引退し、夢に突き進まんとする在り方」と解釈するのは、ここまで話してきた内容を鑑みても自然な捉え方と言えそうです。

しかしながら「夜」と「朝」および「星」と「青空」の表現はあまりに多くの楽曲で取り入れられており、統一した解釈を設定することは困難を極めます。今回のこの記述も、皆様の中で参考程度にとどめてくださると嬉しいです。

あまり考えたくない未来ではありますが、Liella!の集大成としてリリースされる楽曲の中なんかに回答が提示されていたらアツいですね。

ちなみに、自分がラブライブ!スーパースター!!史上で一番好きな「夜」と「朝」の表現は「始まりは君の空」のMVです。

文脈的に卒業ライブとかでありそうで怖すぎる

「誰かの勇気」へ変わる物語

色々と語ってまいりましたが、この楽曲で一番好きな歌詞は以下に引用したものです。

So you you With you you

約束をしたんだ 叶えにいこう

You you うん You too

誰かの勇気へと変わるなら

「Free Flight」より

誰かの勇気へと変わるなら」。ここに「なぜ2期の締めをかのんさんの留学のエピソードにしたのか」といった疑問への答えが詰まっている気がしてるんですよね。

私は、ラブライブ!スーパースター!!を「夢との向き合い方のひとつの回答を教えてくれる物語」であると捉えています。

作中では、必ずしも「夢」を素敵なだけのものとして描いていません。むしろ、それを辛く苦しいものであると描いている描写の方が多いようにすら見受けられます。

なぜラブライブ!スーパースター!!は「夢」をこのように描くのか。私は、これが嘘偽りない夢の本質であるからであるように感じています。

「夢」を叶えることはけして簡単ではないのです。「辛くない夢なんてあるわけない」のです。

それでも、Liella!は夢に向かって全身全霊で進み続けた。彼女らの生きざまは、きっとこれから「夢」に向き合わんとする人々の大きな支えとなることでしょう。

思うに、ラブライブ!スーパースター!!が我々にもたらすのは「夢」は叶うよ、なんて生ぬるい「安堵」ではありません。辛さ・苦しさに直面したときにその背中を力強く押してくれる「勇気」なのです。

2期12話で示されたのは『「夢」を追いかけるなら、時に自分の「大好き」から離れねばならないこともある』という哲学です。これは、ラブライブ!スーパースター!!が大好きであればあるほどショッキングに感じる内容でしょう。自分が「夢」を叶えんとするならば、ラブライブ!スーパースター!!からの卒業を視野に入れねばならないと告げられているのですから。

きっとかのんさんがLiella!から離れんとするときも、同様の苦しみを抱いたはずです。それでも彼女は「勇気」をもって前に進んだのです。

彼女が歌う「誰かの勇気へと変わるなら」とは、ラブライブ!スーパースター!!流の「次はあなたの番」なのです。いつかラブライブ!スーパースター!!を受け取った誰かの夢が萌芽したとき、私が選んだ道程が、その人が「夢」を叶える決断をする「勇気」に変わってほしいと、そう彼女は伝えたいのではないかと思うのです。

ラブライブ!スーパースター!!を実践することは、ここまで話してきた通り困難極まりありません。それでも、もしあなたがそれを遂行しようとしたのであれば。「夢」に向かって一歩踏み出したのであれば。

あなたにとってラブライブ!スーパースター!!は、もっとずっと大切な物語に成ることでしょう。