きらんのShooting Voice!!

ちょっと胸おどる素敵なこと なにかあるたび書きとめておくの。

「それなら自分がまず変わらなきゃ」

こんにちは。きらんです。

先日YouTubeにて公開された「Road to Twinkle Triangle」では、Liella! 5th LoveLive!における5人時代・9人時代の楽曲のリバイバルが示唆されましたね。

こうやってセトリ仄めかしてくれるのありがたいね。こっちとしても相応の準備ができるというものです。

というわけで、披露される可能性が高いであろう1期・2期のアニメ挿入歌12曲すべてについて記事を書くことにしました。今回の記事はその第5弾、取り上げる楽曲は「ノンフィクション!!」です。

一緒に該当楽曲たちの素敵さを再確認し、5th LoveLive!への機運を高めてまいりましょう。よろしければ最後までお付き合いよろしくお願いいたします。

①「変わる努力」の大切さ

平安名すみれさんは、容姿端麗。モデルとしての素質・才能は持ち合わせていたように思います。

それでも彼女は夢を掴めずにいた。モデルとして大成できずにいた。それはどうしてだったのでしょうか。

私は、ひとえに彼女が「変わる努力」を十分にしてこなかったからだと思います。

彼女にはショウビジネスの世界への熱意がありました。ほとんど惰性になっていたかもしれないけど、いつも放課後は欠かさず竹下通りに通い、スカウトの声を待っていた。「努力」自体はしていたんだと思います。

ただその「努力」のベクトルは最適解とは言えなかったのかもしれません。すみれさんの「努力」の大半は「見つけてもらう努力」であったように思います。

もしかしたら私たちに見えている範囲外で「変わる努力」に励んでいた可能性はあります。ただ、もし彼女が「変わる努力」に全霊であったとしたならば、作品としてもその様を描かんとするはずです。それがなかったということは、あったとしてもそれまでのものだったのでしょう。

きっと彼女が「変わる努力」以上に「見つけてもらう努力」を重視したのは、その自信ゆえでしょう。私なら、絶対にステージで輝ける。誰よりも視聴者を魅せるような立ち振る舞いができる、と。

残酷なもので、その自信が見栄や虚構の類であったと、いざラブライブ!の舞台でセンターに立つ権利を得たことで突き付けられることとなります。

そんなすみれさんに勇気を与え、「変わる努力」のきっかけをもたらすことになったのは可可さんでした。

可可さんは、1期4話の一見からすみれさんにいい印象を持っていませんでした。しかしながら、いえ、だからこそ、彼女の心からの言葉にすみれさんは救われることとなります。

練習を見て、その歌声を聴いて、Liella!のセンターに相応しいと思ったからです。それだけの力が、あなたにはあると思ったからです!

不安ではち切れそうな弱い自分も、信じて託してくれるLiella!のみんなから勇気を受け取ったすみれさんは、可可さんのティアラを、自分のもとにやってきたチャンスを、逃さんとして「自ら」手を伸ばします。

これはきっと彼女の変化のメタファー。チャンスの行方を人任せにしてきた平安名すみれさんは、もうここにはいないのでしょう。

②「ノンフィクション!!」が私たちに伝えたいコト

ラブライブ!シリーズは総じて面白いだけじゃない、なんらかのメッセージ性を伴った作品群であると言えます。”虹ヶ咲”を除くシリーズの主人公グループはスクールアイドルの全国大会である「ラブライブ!」という夢の舞台を目指しますが、限られた時間の中で目標に向けて努力を重ねる彼女らの在り方からは、いつだって私たちが夢に向き合っていくためのヒントを受け取ることができます。

※補足いたしますと、ここでは除外した「虹ヶ咲」においても、ラブライブ!への出場とは違った形で私たちにメッセージが届けられており、「作品からの学び」を求める人にとって一見の価値ある作品であると断言できます。

そんな中でも、私はラブライブ!スーパースター!!を「シリーズ中で特にメッセージ性が強い作品」であると評価しています

その根拠は”「私を叶える物語」という登場人物一人一人の夢に寄り添った概念を軸に据えた物語であること”、そして”登場人物の挫折・迷いによる成長が高頻度で描かれる作品であること”です。

前者については説明不要だと思うので置いといて、後者について語ると、挫折・迷いは夢を追いかけるうえでどうしても付きまとうものです。それに作品なりの回答を付随させることは、それを受け取った我々が同じ事態に直面した際の選択肢を増やすことに直結します。ゆえにその機会が多ければ多いほど、こちらの受け取れるメッセージの総量も増えていくと言えます。

すみれさんの在り方が変わるきっかけとなった「ノンフィクション!!」にも、我々の夢を叶えるうえで、困難を乗り越えるうえで、学んでいけるメッセージが詰まっているはずです。

というわけで、この楽曲の歌詞を解剖し、自分なりのこの歌詞に込められたそれを読み解いていきたいと思います。

そもそも「ノンフィクション!!」って誰がための楽曲だと思いますか。それは当然、平安名すみれさんのための楽曲であり、Liella!のための楽曲であることでしょう。

でも、きっとそれだけじゃない。この楽曲を受けとったあなたのための楽曲でもあると思うのです。

証明してあげるわ

不可能なんてないってことを

「証明してあげるわ」なんて、まるで誰かに語りかけるかのような構造となっているこのフレーズ。これはひとつ、すみれさんによる可可さんへ、他のLiella!のメンバーへの「証明」であると考えることができるでしょう。

でも私はそれと同時に、この楽曲を受け取る我々への証明でもあると思うんですよね。この歌詞を歌い上げる時のLiella!の眼差しは、どうしようもなく我々に向けられているのですから。

「ノンフィクション!!」には、Liella!が我々に「証明」したい哲学が詰め込まれている。そう考えてこの楽曲を受け取ったとき、その他のどこよりも明確にメッセージ性が、受け取った我々にとってほしい行動が描かれているのは「それなら自分がまず変わらなきゃ 欲しがるだけならまだまださ」という歌詞であるように思えます。

それなら自分がまず変わらなきゃ

欲しがるだけならまだまださ

作中にて、平安名すみれさんは「変わる努力」の不足により苦しむこととなります。そんな困難を乗り越えた先で、彼女は「変わる努力」の重要性を学び、それをこの楽曲を通して我々にも届けんとしてくれているのではないでしょうか?

だから、もしあなたに本気で追いかけたい夢があるのなら、自ら努力し掴み取りに行くべきです。ただ待っているだけじゃ変わらない。思い立って動き始めたその日はきっと、あなたの夢の始まりのDay1としてあなたの物語に刻まれゆくでしょう。

③5th LoveLive!で「ノンフィクション!!」に期待したいコト

最後に、5th LoveLive!で「ノンフィクション!!」が披露されるとしたら期待したいコトを、ここまでの文脈を参考につらつらと書き連ねて記事を締めたいと思います。

「Road to Twinkle Triangle」では様々な楽曲の披露の可能性について言及がなされました。「ノンフィクション!!」もそのひとつ。

5th LoveLive!は過去一レベルでどんな楽曲が飛び出すかわからない宝石箱。披露されることを念頭に置き、どのような演出が見たいかを妄想してまいります。

「Road to Twinkle Triangle」では「平安名すみれさんがセンターであれば何人で披露してもよい」という見解が提示されましたが、私もまた「ノンフィクション!!」について「なにより平安名すみれさんがセンターであることに意味がある楽曲であり、それを堅持してさえいれば11人での披露も可能な曲」であると評価しています。

※ぶっちゃけ私はどの楽曲も11人で披露していいと思ってる(それが公式から出されている以上オタクが考える解釈がそれ以上に「正しい」ことはありえず、もし解釈違いがあったとしてもその認識はお出しされたものを基準にアップデートさせるのが一番楽しいと考えているため)んですけど、それはそれとして楽曲のメッセージ的な11人への適合度の差はあるので、これを基準に披露すべきかみたいなところは判断していきたいと思います

1期10話の見どころはなによりすみれさんの成長であり、そんな彼女が物語を通して学んだ哲学が詰め込まれた曲こそが「ノンフィクション!!」であるわけです。だから、この楽曲は彼女がセンターでないと成立しえないと思う。「変わる努力」の重要性を学んだ彼女がそれを歌うからこそ説得力があるのであって、その一般性は希薄でしょう。だから、すみれさんがセンターじゃない「ノンフィクション!!」にメッセージ性や文脈を見出すことは難しい。

逆に言えば、この楽曲の聖域はすみれさんがセンターに鎮座している事実であり、5人でいることじゃないんですよね。だから、9人でも11人でも披露していい楽曲なのだと思います。

5th LoveLive!での披露があるとすれば、ワンマンならファンミ愛知Day2以来の1年半ぶりでしょうか。来たる福岡の舞台で、派手にチャールストンを決める女性声優が見れる可能性にニヤニヤしながら、この記事を締めたいと思います。

 

参考にした記事です。メッセージ性について深く取り上げていらっしゃりますので、こちらも是非↓

imkt00.hatenablog.com