きらんのShooting Voice!!

ちょっと胸おどる素敵なこと なにかあるたび書きとめておくの。

こころを結んで夢を見た、ふたりの願いはどこまでも

こんにちは。きらんです。

先日YouTubeにて公開された「Road to Twinkle Triangle」では、Liella! 5th LoveLive!における5人時代・9人時代の楽曲のリバイバルが示唆されましたね。

こうやってセトリ仄めかしてくれるのありがたいね。こっちとしても相応の準備ができるというものです。

というわけで、披露される可能性が高いであろう1期・2期のアニメ挿入歌12曲すべてについて記事を書くことにしました。今回の記事はその第3弾、取り上げる楽曲は「常夏☆サンシャイン」です。

一緒に該当楽曲たちの素敵さを再確認し、5th LoveLive!への機運を高めてまいりましょう。よろしければ最後までお付き合いよろしくお願いいたします。

①夢の芽は独りで育てるものじゃない

実はきらんは1期の物語の中だと6話「夢見ていた」が一番くらい好きです。

かのんさんのことを尊敬しているからこそ、かのんさんの存在が大切で仕方ないからこそ、隣にいるに相応しい自分であるために離れていかんとするせ。それはまるで、相手の背中を追いかけてくるくる回るメリーゴーラウンドの如く。

でも、その心は離れていても結ばれていて、いつだって一番つらいときに救ってくれるのはお互いの存在で。

この上なく繊細で、なおもほとばしる想いのアツさを相互に持ったかのんさんと千砂都さんの絆が、クライマックスを鮮やかに彩っていく感じがたまらなく好きで、何度観ても涙を堪えられません。

本編の話になります。千砂都さんはダンス大会の本番を前にして不安に苛まれてしまいますが、そこに現れたかのんさんの言葉により気を取り直し、無事大会での優勝を果たしました。

ここでひとつ問題提起。かのんさんがこの時に現れなかったifルートがあったとして、千砂都さんはダンス大会で結果を残せていたと思いますか?

 

私は否、と思います。なぜなら、千砂都さんがそのまま勝てていたとしたら、かのんさんが訪れた描写が無意味なものとなるからです。

千砂都さんがかのんさんの言葉なしでも大会に勝てるのならば、かのんさんは神津島で彼女の活躍を信じ続けるだけでよかったのです。千砂都さんが不安に苛まれることを描写するシーンなんていらなかったんです。

そのルートでも十分に面白い話に仕立て上げることは可能だったでしょう。幼少期はかのんさんに救われてばかりだった千砂都さんがたくましく成長し、我が身一つで困難を乗り越えてかのんさんの隣にやってくる。素敵ではありませんか。めちゃくちゃ泣けるじゃないですか。

それでも、かのんさんはやってきた。きっとそのこと自体に意味があるんです。

嵐千砂都ほどの実力とメンタリティをもってしても、人生分け目の戦いはきっと独りじゃ乗り越えられなかった。かのんさんの言葉が最後の足りないピースだったんです。

夢の芽は、いつだってひとりでに生えてくるものじゃない。あの子の胸に咲いてる美しい花だって、きっと生まれながらに開いてたものじゃない。

誰かが種を植えてくれたから、ときめきで潤いを絶やさないでくれたから、苦しいときに光を届けてくれたから。芽吹き、育ち、咲かせることができたものなのです。

その誰かが、千砂都さんにとってはどうしようもなくかのんさんだったのではないでしょうか。きっとあの瞬間だって、かのんさんの言葉という光があったから千砂都さんは花を咲かせることができたんだと思うんです。

かつてその土地は、か細くて花を咲かせるには向いていなかったかもしれません。誰も足を止めることなく素通りしていたかもしれません。

それでも、あなたが見捨てず種を植えてくれたから。いつだって近くで笑顔という名の水を、勇気という名の光を絶やさないでくれたから。

千秋万古の砂の都にも、大輪の花は咲き誇る。

私ね、ずっと夢見ていた気がする。こういう日が来ることを!

②「常夏☆サンシャイン」が私たちに伝えたいコト

ラブライブ!シリーズは総じて面白いだけじゃない、なんらかのメッセージ性を伴った作品群であると言えます。”虹ヶ咲”を除くシリーズの主人公グループはスクールアイドルの全国大会である「ラブライブ!」という夢の舞台を目指しますが、限られた時間の中で目標に向けて努力を重ねる彼女らの在り方からは、いつだって私たちが夢に向き合っていくためのヒントを受け取ることができます。

※補足いたしますと、ここでは除外した「虹ヶ咲」においても、ラブライブ!への出場とは違った形で私たちにメッセージが届けられており、「作品からの学び」を求める人にとって一見の価値ある作品であると断言できます。

そんな中でも、私はラブライブ!スーパースター!!を「シリーズ中で特にメッセージ性が強い作品」であると評価しています

その根拠は”「私を叶える物語」という登場人物一人一人の夢に寄り添った概念を軸に据えた物語であること”、そして”登場人物の挫折・迷いによる成長が高頻度で描かれる作品であること”です。

前者については説明不要だと思うので置いといて、後者について語ると、挫折・迷いは夢を追いかけるうえでどうしても付きまとうものです。それに作品なりの回答を付随させることは、それを受け取った我々が同じ事態に直面した際の選択肢を増やすことに直結します。ゆえにその機会が多ければ多いほど、こちらの受け取れるメッセージの総量も増えていくと言えます。

ゆえに、千砂都さんが困難を乗り越え夢を叶えた先で歌われた「常夏☆サンシャイン」にも、我々が学んでいけるメッセージが隠れていることが予想されます。掘り下げて見ていきましょう。

「常夏☆サンシャイン」は一見ハジけたフレーズ(?)が多いように見受けられますが、実は心を揺さぶるパンチラインが多く練り込まれています。

例えばLiella!の哲学を語る際によく引用される「離れていても結ばれてる」なんかもこの楽曲が初出です。

離れていても結ばれてる

そんな隠れ歌詞強楽曲(隠れてないかも)の中でも、特に伝えたいメッセージは以下のものであると考えます。

つまりキミがいなきゃ 夢の続き見れないよ

ここでいう「キミ」は、きっと千砂都さんにとってのかのんさんであり、「夢の芽」を育ててくれる存在です。

前項で示した通り、「夢の芽」は独りでは育てあげられないものです。夢の種を撒いてくれるキミがいて、こころをときめきを潤してくれるキミがいて、苦しいときに光を届けてくれるキミがいて、初めて花を咲かせるに至るものだと思うのです。

千砂都さんの場合これは一貫してかのんさんでしたが、それぞれが異なっていてもいいと思います。そもそも「キミ」は人でなくてすらいいのかもしれません。例えば「ラブライブ!スーパースター!!」とかでも。

このフレーズが私たちに伝えたいのは、夢の試練を乗り越えようとするあなたにこそそんな「キミ」が必要不可欠であるということです。

夢を追いかけるうえで、ときめきを提供してくれる何かがないと心が荒んじゃいますよね。夢の試練にぶつかったときに、前を向かせてくれる何かの存在は、きっとあなたの心を救ってくれるはずです。

いざあなたが夢の旅へ向かうとき、そんな何かが近くにあるなら大切にしてゆくべきです。きっとその先の未来で、それはあなたの心を救ってくれるはずだから。

なお、ときめきの過剰摂取は根腐れを起こす原因となりますからご注意あれ!

③どうして「常夏☆サンシャイン」は11人で披露できるのか

恒例であれば5th LoveLive!で「常夏☆サンシャイン」に期待したいコトを書いているこの項ですが、「常夏☆サンシャイン」は既に11人で披露済みであるため、様式を変えて見出しの内容について綴ることとします。

私はここまで夢の試練を乗り越えるうえで、種を撒き、ときめきを届け、勇気をくれる「キミ」の必要性について書き連ねてまいりましたが、この「キミ」は夢を追いかける誰のもとにもいると考えられます。きっかけや原動力なく、夢は育ちえないからです。

例えば、この「キミ」は千砂都さんにとってかのんさんでしたし、かのんさんにとっても千砂都さんであったことが1期6話で示されています。可可さんにとってはSunny Passionやかのんさんでしたし、恋さんにとっては母と結ヶ丘でした。

すみれさんにとってのそれはかのんさんの御守りや可可さんのティアラであったはずです。そこに至るまでのすみれさんのそれについては明確に描かれていませんが、考え方を変えるとむしろそれが明確になかったことこそが成功しそびれていた根本的原因であるとすら考えられます。

前置きが長くなりました。何を言いたいのかというと、きっとLiella!に加入した誰のもとにも大切な「キミ」がいることが考えられるということです。

3期生についてはまだ具体的な物語が示されていない以上多くは語れませんが、彼女らがLiella!に加入して夢を追いかけるきっかけとなった「キミ」は絶対にいるはずですし、加入後はスクールアイドル活動自体がときめきと、大切な仲間が勇気となって、彼女らの夢の芽を育てていくことでしょう。

夢を追いかけて成功を掴み取ることができる者にとって「キミ」は必ず存在する、一般性をもつ概念であり、ゆえにこの楽曲をLiella!のどのメンバーが歌ってもメッセージ性の乖離は起こりません

以上が私の考える「常夏☆サンシャイン」をLiella!が11人で歌うことのできる理由です。多少難しい話となってしまいましたが、いかがでしょうか。

ただ事実として11人披露を呑み込むよりも、そこに横たわる説得力を頭で理解できた方がいざそれを受け取ったときの感動は大きくなるはずです。

皆様の持っているそれも、もしよければ共有してくださると嬉しいです。では、また次の記事でお会いしましょう。