きらんのShooting Voice!!

ちょっと胸おどる素敵なこと なにかあるたび書きとめておくの。

キミとの「結び」が願いを繋ぐ

こんにちは。きらんです。

先日YouTubeにて公開された「Road to Twinkle Triangle」では、Liella! 5th LoveLive!における5人時代・9人時代の楽曲のリバイバルが示唆されましたね。

こうやってセトリ仄めかしてくれるのありがたいね。こっちとしても相応の準備ができるというものです。

というわけで、披露される可能性が高いであろう1期・2期のアニメ挿入歌12曲すべてについて記事を書くことにしました。今回の記事はその第2弾、取り上げる楽曲は「Wish Song」です。

一緒に該当楽曲たちの素敵さを再確認し、5th LoveLive!への機運を高めてまいりましょう。よろしければ最後までお付き合いよろしくお願いいたします。

ラブライブ!スーパースター!!の最重要哲学としての「結び」

挿入歌として「Wish Song」を抱える1期8話が描き出したかったのは「結び」の大切さに尽きると思います。

葉月恋さんは、全校集会でかのんさんたちLiella!に救われるまでの間、ひたすらに孤高を貫きました。学校の存続にかかわる膨大な責任を他者に押し付けたくない彼女なりの優しさと、なにより母の死によって彼女の心にかけられた南京錠によって。

残酷なようですが、彼女が最善と判断して選んだこの道は、事態をより深刻化させていきます。果たして事態の深刻化を招いたのは、彼女の方策ありきの問題だったのでしょうか?また違った方策を彼女が選択し施行することができたのなら、また運命は変わっていたのでしょうか?

否。どの選択をしたところで、その先は袋小路。廃校の未来が目に見えている以上、どこかで舵を切らねばならなかったのです。遅かれ早かれ、同様の未来は来ていたのです。

そんな袋小路を打開する唯一の方法が「結び」でありました。「結び」とは、他者を信じ、心を預け、伴に未来に向かう決意。

ゴロリ(ゴロリ)襲い(かかる)大きな岩も

ヒラリ(ヒラリ)息を(合わせ)かわそう

同様に恋さんメイン回である2期7話「UR葉月恋」のリエラのうた「プライム・アドベンチャー」より引用。

例えば目の前から大きな岩が襲い掛かってくる試練があったとします。一見これってみんなでいるよりも一人でいる方が乗り越えられる確率が上がりそうです。だって避けるのは自分だけでいいんだから。

現に葉月恋さんは、一人で立ち向かう道を選びました。Liella!も、サヤさんも置き去りにして。

でも、それじゃダメだった。絶え間なく襲い掛かってくる岩を、次第に大きさが増していく岩を、だんだん避けきれなくなってしまっていた。ついに岩の直撃を受け、ゲームオーバーしてしまう未来も遠くなかったことでしょう。

そこで「結び」が肝要なのです。仲間と息を合わせかわすことで、体力的にも精神的にも高いコンディションを維持することができます。

もしかしたら、岩の軌道を変える方法とか、岩をぶっ壊す方法とか、岩を止める方法とかを、仲間といれば想起し、実践できるかもしれません。三人寄れば文殊の知恵なのです。

ひとりじゃできないことも

一緒ならできるはずだよ

心を固く結んで 冒険しようよ もっと

きっと恋さんの机の中にタイムカプセルの鍵をしまったのは花さんだったことでしょう。いつか恋さんがこのタイムカプセルに辿り着いて、私のスクールアイドルへの想いを結ヶ丘で繋いでくれますようにと。

強要はしない、ただあの子が自分で決めるのを見守っていたい。なんと回りくどくて素敵なことでしょうか。

はっきり言って、一連のエピソードの本筋は恋さんによる花さんが遺した想いへのアプローチであり、それ以上でもそれ以下でもないと思います。ただ概要だけを語るのならこれで十分だし、最低限ゴールがここでさえあれば物語は如何様にも成立しえたはずです。

だからこそ、その過程に普通科と音楽科、そして恋さんとLiella!の「結び」が生じていることに意味を感じずにはいられません。「結び」の大切さは、ラブライブ!スーパースター!!の作り手がどうしようもなく作中で語りたかった哲学であったのです。

その鍵は、葉月花さんのタイムカプセルの鍵であり、同時に「結び」を拒絶する恋さんの心の南京錠を開く鍵でありました。

学園祭という困難を乗り越え、心を結び合わせることの大切さを学んだ恋さんがセンターで歌い遂げるからこそ、その哲学を詰め込んだ「Wish Song」はより素敵なものとして映ります。

②「Wish Song」が私たちに伝えたいコト

ラブライブ!シリーズは総じて面白いだけじゃない、なんらかのメッセージ性を伴った作品群であると言えます。”虹ヶ咲”を除くシリーズの主人公グループはスクールアイドルの全国大会である「ラブライブ!」という夢の舞台を目指しますが、限られた時間の中で目標に向けて努力を重ねる彼女らの在り方からは、いつだって私たちが夢に向き合っていくためのヒントを受け取ることができます。

※補足いたしますと、ここでは除外した「虹ヶ咲」においても、ラブライブ!への出場とは違った形で私たちにメッセージが届けられており、「作品からの学び」を求める人にとって一見の価値ある作品であると断言できます。

そんな中でも、私はラブライブ!スーパースター!!を「シリーズ中で特にメッセージ性が強い作品」であると評価しています

その根拠は”「私を叶える物語」という登場人物一人一人の夢に寄り添った概念を軸に据えた物語であること”、そして”登場人物の挫折・迷いによる成長が高頻度で描かれる作品であること”です。

前者については説明不要だと思うので置いといて、後者について語ると、挫折・迷いは夢を追いかけるうえでどうしても付きまとうものです。それに作品なりの回答を付随させることは、それを受け取った我々が同じ事態に直面した際の選択肢を増やすことに直結します。ゆえにその機会が多ければ多いほど、こちらの受け取れるメッセージの総量も増えていくと言えます。

きっと恋さんが困難を乗り越えた先で歌った「Wish Song」にも、我々の夢を叶えるうえで、困難を乗り越えるうえで、学んでいけるメッセージが詰まっているはずです。

というわけで、この楽曲の歌詞を解剖し、自分なりのこの歌詞に込められたそれを読み解いていきたいと思います。

結論から申し上げますと、この楽曲がもっとも私たちに届けたいメッセージは「『結び』の大切さ」の他にないと思います。

「一緒に」「そばで」「みんなで」「キミと」。何度も何度も描かれる「誰かとの描写」がこの結論を申し上げるまたとない根拠です。

かつて独りだった恋さんは、かのんさんたち仲間が全面の協力を果たしてくれたからこそその心の南京錠を開き、前に進むことが能いました。その歓びと大切さがこの楽曲の歌詞にはしかと綴られています。

恋さんほど強い人間はなかなかいないでしょう。親の死を乗り越えてなお、批判に晒されることが分かっててなお、自分の夢を叶えるために前に進むことができる、そんな存在。

彼女に足りていなかったのはただ「結び」だけ。袋小路に迷い込んだ時に、隣にいて壁をぶっ壊してくれる仲間だけだったのです。

夢を追いかけるのに試練は付き物。あなたが立ち止まってしまったとき、光る足跡を示してくれるのは、いつだってあなたと心を結んだ誰かであることを忘れないで。例えばLiella!のみんなだって、見えなくてもずっとあなたの傍で歩んでくれているはずです。

それは、Liella!がいつだってあなたと伴にいたいと思ってくれていることを教えてくれる歌。あなたが夢の試練に立ち向かうときに、Liella!と結んできた想いが勇気に変わることを願ってくれる歌。

どんな時でも 勇気をくれるWish Song

③5th LoveLive!で「Wish Song」に期待したいコト

最後に、5th LoveLive!で「Wish Song」が披露されるとしたら期待したいコトを、ここまでの文脈を参考につらつらと書き連ねて記事を締めたいと思います。

「Road to Twinkle Triangle」では様々な楽曲の披露の可能性について言及がなされました。「Wish Song」もそのひとつです。

5th LoveLive!は過去一レベルでどんな楽曲が飛び出すかわからない宝石箱。披露されることを念頭に置き、どのような演出が見たいかを妄想してまいります。

恋さんは動画内にて「Wish Song」をみんなで歌いたい旨を述べました。ここまで記事を読み進めてくれた方なら「それもそのはず」と思ってくれると予想していますがいかがでしょうか。

「Wish Song」は、恋さんがLiella!と心を結ぶことができた歓びを歌ったものであるとひとつ考えることができるわけです。2期生や3期生、新しいLiella!の仲間ともこの曲を歌って、改めて結ばれた喜びを噛みしめたいと願うのは、恋さんにとって当然のことではないでしょうか?

ここまでのことを踏まえて5th LoveLive!で「Wish Song」に期待したいコトを述べるなら、「11人で披露してほしい」の他ないでしょう。彼女が新たな「結び」を讃える姿をこの目で受け取れることを切に願い、この記事は締めさせていただきます。