きらんのShooting Voice!!

ちょっと胸おどる素敵なこと なにかあるたび書きとめておくの。

9人のLiella!だから歌えるMIRACLE NEW STORY

毎日記事投稿二日目。

こんにちは。きらんです。

本日の記事では、勝手に毎日記事投稿企画「#きらんのbrandnewMusics」第二弾として、「MIRACLE NEW STORY」についてお話させていただきたく思います。

スケジュールは以下の通り。4thライブを迎えるにあたって、各楽曲に向ける視野を広げるお手伝いが出来たらと思っておりますので、気になる楽曲のところはチェックしてくださると嬉しいです。

さてさて、いざ本題に入ってまいりましょう。

Liella!に「声」を届けるとは

この楽曲では、繰り返し「声」というフレーズが用いられています。この楽曲のひとつのメッセージをつくり上げているフレーズであることは間違いないでしょう。

大きな声で 大きな声で僕と歌おう

一緒に遊びたいよ

「MIRACLE NEW STORY」より

なぜこれほどまでに「声」という単語が強調されているかを考えるにあたって、声優ユニットとしてのLiella!と「声」の関係性について触れておきたいところです。

や!Liella!と「声」の「関係性」はですねぇ!

Liella!の活動はコロナ禍の真っただ中にスタートしました。初の舞台であるリリースイベント「始まりはみんなの空」は無観客での開催と相成りました。

その後、徐々に制限は緩和されていったものの、「観客の声援」については解禁されないまま、Liella!は3rdライブ東京公演までを駆け抜けていくこととなります。

そう、Liella!はこれまでのどのラブライブ!シリーズの声優ユニットよりも「声援」に縁のない存在でありました。アニメの物語序盤における結ヶ丘・Liella!を象徴する一つのフレーズとして「ないない尽くし」が挙げられますが、声優ユニットとしてのLiella!もまた、「声」を失った状態からのスタートだったのです。

ここまで語ってきたLiella!の経緯は、悲観すべき内容のように思えます。しかしながら、裏を返せばLiella!の歴史は「ないない尽くし」でも努力を重ね、アドバンテージを獲得してきたストーリーとも言い換えることができます。彼女らが不条理の中でも前向きに冒険し続けたからこそ、心を動かされたファンも一人や二人ではないでしょう。

Liella!にとって「声援」は、彼女らが獲得してきたものを象徴するかのような単語でありました。2023年3月に開催された3rdライブ埼玉公演にて、ついにLiella!は「声援」を取り戻します。

その後リリースされた「MIRACLE NEW STORY」に綴られた「声」というフレーズには、どうしてもLiella!が獲得した最強のアドバンテージである「声援」を重ねずにはいられないのです。

私は「MIRACLE NEW STORY」のひとつのメッセージとして”「声」を届け合える喜び”があるのではないかと考えています。

全公演を通してLiella!に「声援」を届けることができる初のライブツアーである4thライブで、このメッセージを受け取ることができるのが待ち遠しいです。

9人のLiella!だから歌えるMIRACLE NEW STORY

皆様へご質問です。なんで「MIRACLE NEW STORY」は9人で歌っていると思いますか?

私は、この楽曲のリリースが発表された瞬間からずっとこの疑問を抱き続けていました。

だって、この楽曲って前提となる文脈が用意されていないじゃないですか。「Second Sparkle」なら「まあ2.5期だしな~」ってなるし、「UNIVERSE!!」についても「2023年度のリエクラ特典曲と銘打ってる以上、Liella!のいまを遺す必要あるよな~」ってなる。アニメ関連曲はれっきとした文脈があるので問題外ですね。

じゃあ「MIRACLE NEW STORY」はなんでだよ。ちょっと発売遅らせて3期生込みで歌ってもよかったし、なんなら1期生だけでも文脈上問題なくね???となってしまった。

我ながらめんどくさいオタクすぎだろ。でも、一回気になってしまったものは気になる。しゃーない。

そんなめんどくさオタクの戯言も、CDを購入し、歌詞をしっかり読み込むことで、納得へと変化していきました。

 

『この楽曲が言ってること、めっちゃ「始まりは君の空」じゃね?』

 

やってみたいこと探して 冒険したっていいんじゃないかな 迷ってばかりじゃ変われない

「始まりは君の空」より

何でもやってみようか 迷うなんて もったいないと思うんだ

「MIRACLE NEW STORY」より

分かりやすい部分を引用させていただきました。ほんとに言ってることそっくりじゃないですか?

どちらも「迷っていないで自分のやりたいことに挑戦しよう」という内容のメッセージとなっています。使われてる単語もだいぶ一緒。すごい。

でも、「始まりは君の空」と比較してアップデートされている部分も多々見受けられます。これとか。

なにか目覚めそうだよ まだ名もないキモチが 違う明日を見たがってる

「始まりは君の空」より

なんでもできそうな気持ち それは予感より強くて

「MIRACLE NEW STORY」より

「君空」で歌われている「まだ名もないキモチ」と「ミラスト」で歌われている「なんでもできそうな気持ち」は対になっているようです。

だた、「ミラスト」の「それは予感より強くて」がエグい。だって「君空」のいう「まだ名もないキモチ」はまさに「予感」なんですもん。「なにか目覚めそうだよ」って言ってるし。

予感であった「まだ名もないキモチ」は予感より強い「なんでもできそうな気持ち」に正当進化を遂げているんですよね。

この時点で「こりゃ5人では歌えないわけだわ」って感じなのですが、

もっと言えば、この楽曲の主人公ってきっと2期生の4人なんですよね。

1期の頃の物語を思い出してください。それぞれの「私を叶える物語」に苦しんでいたあの頃の彼女らに、「なんでもできそうな気持ち」って歌詞が歌えると思いますか?そんな余裕はなかったはずです。

「なんでもできそうな気持ち」は、夢に向かう過程が苦しくても、それ以上に「楽しい」「好き」が勝っているから歌えるフレーズのはずです。

そして2期生は、他に明確な「私を叶える物語」を持っているメンバーが少なく、ひいてはスクールアイドル活動自体が彼女らの「私を叶える物語」であると言えるような存在です。

スクールアイドル活動に対して彼女らが抱いている想いは「Blooming Dance!Dance!」の歌詞を見れば一目瞭然ですね。

こんなに好きなことに出会えた

僕らってさいこーにHappy

「Blooming Dance!Dance!」より

結論といたしましては、「MIRACLE NEW STORY」には5人のLiella!では歌えなかった、そして2期生が主人公であるからこそ歌える歌詞が存在しており、

2期生の存在が大きく前面に押し出されている「9人のLiella!」だからこそ歌える楽曲であるというわけです。