きらんのShooting Voice!!

ちょっと胸おどる素敵なこと なにかあるたび書きとめておくの。

鬼塚夏美を斬る! ~THE ESSAY OF ONINUTS~

みなさん、こんナッツ~。きらんです。

最近、大雨やら猛暑やらと、険しい気候が続いていますね。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

私はと言いますと、実家のある仙台に避暑を兼ねて帰省しております。

仙台、あんまし雨降らないし、暑さも控えめだし、改めてめっちゃ過ごしやすくていい場所だなと感じております。

我らが伊達さゆりさんの出身地でもありますし、ツアーの終点となり始点となったラブライブ!スーパースター!!を追いかけるオタクにとっては原宿に次ぐくらい意味のあるまちですよね。そんな仙台に生を受けたこと、たいへん誇らしく感じております。

 

与太話が過ぎました。今回の記事の本題はずばりオニナッツこと鬼塚夏美さんについて。

推しです。

 

 

①前提条件

先日放送されたラブライブ!スーパースター!!の2期5話は、ざっくりまとめると「突如Liella!の前に現れた異分子・鬼塚夏美の介入によって主に1年生の在り方に変革のメスが入れられる話」だったように思います。

タイトルからも鬼塚夏美さんが大きく動くことに期待が寄せられた2期5話。実際めちゃくちゃオニナッツは動いたけど、その動機の核心に迫るところについては頑なに隠されたまま幕を下ろすこととなりました。

その詳細が語られるのは恐らく次回・第6話であろうと思われますが、その前に「私が知ってる鬼塚夏美」の情報から第5話を分析して、彼女の人物像について自分なりの仮説を持った状態で”答え合わせ”に臨みたいな、と思ったわけです。

そんなわけで、自己解釈鬼塚夏美論、開講です。

②”Money Earner”

ここまでのアニメでの彼女の描かれ方を順当に捉えると、鬼塚夏美さんはドがつくほどの守銭奴です。守銭奴です(言いたいだけ)

彼女のセカイはマニーを中心に回っている、と言っても過言ではないように映ります。5話ではもちろん、2話・3話・4話の一瞬の登場シーンでもマニー稼ぎに精を出していましたね。

日経平均全面安!これは想定外ですの!

ラブライブ!スーパースター!!2期2話より)

やはり、これほどまでにマニーに固執する理由は気になるところです。

パッと思いつく理由は「①純粋にマニーが大好きだから」「②お金に困っているから」のふたつがあります。アニメの情報からはまだどちらか判断しかねますが、総合マガジンを見るとこんな記述が。

Q.好きな食べ物とその理由は?
A.納豆ですけど、それが何か?好きな理由は......そう、美容にいいから、あえて食べてるんですの!子どもの頃から毎日食卓に並んでいて欠かせない存在とかでは全然ないですの。
(LoveLive!Days Vol.28より)

めっちゃメタな考え方なんですけど、本当に「美容にいいから、あえて食べてる」のなら、「子どもの頃から」以下の記述はなくていいので、美容以外に納豆を毎日食べていた理由が存在するわけです。そんなんもう「鬼塚家の家計が逼迫していたから」以外考えられませんね。

恐らく鬼塚夏美さんがマニーに固執する理由は「②お金に困っているから」。オニナッツ推しの同士のみなさん、今後ここに踏み込むしんどい話が来ると思って身構えていた方がよさそうです。

鬼塚家について今わかる情報を整理していきましょう。

 

⑴渋谷・原宿エリアにない?

ああ......充実感......。
ずっとずっと、こういうのがやりたかったんですの。
おしゃれな街で、流行っているものを動画にする。
すぐ人気になって、毎日バズるはずですの。
(LoveLive!Days Liella!SPECIAL Vol.2より)

エスぺから引用。

「おしゃれな街で、流行っているものを動画にする」ことを「ずっとずっとやりたかった」ということは、逆説的に捉えると「これまで渋谷・原宿エリアで撮影はできなかった」ということ。周辺に鬼塚家はなさそうです。

しかしながら、第3話では代々木公園までLber Eatsの配達をする彼女の姿が見られたわけですので、家から聖地エリアはチャリで通える圏内なのかなとも(多分そこまで考えられていないとは思うけど)

 

⑵商店を営む実家で生活?

アニメ5話には「鬼塚商店」と書かれた看板が掲げられた家屋のベランダに夏美さんが立つシーンがありました。おそらくこれを経営しているのは夏美さんの親族でしょう。

夏美さんは可可さんやきな子さんのような一人暮らしタイプではなく、かのんさんやすみれさんのように実家暮らしタイプの学生であるようです。

家族関係などは詳しく明かされていませんが、鬼塚商店の経営状態は少なからず夏美さんのマニー至上主義的価値観の形成にかかわっているでしょうから、一人以上の親族が物語に登場してくるのではないかと思われます。

 

ソースがある情報に関してはこんなもんでしょうか。今後の展開も目が離せませんね~。

③”Producer”

第5話で新たに「鬼塚夏美さんはプロデューサーとしての才能がある」という事実が判明したように思います。

かねてから夏美さんの発言には「Liella!を盛り上げる」ことに重きを置いていることを示唆するようなものがありました。

好物は欠かすことない大好きなオリジナルスムージー
毎日飲みながら、あらゆる角度からLiella!がもっともっと盛り上がっていく秘策を考えていきますの。
ラブライブ!スーパースター!! Liella!自己紹介動画より)

そう、マニーさえあれば、もっとLiella!を盛り上げることだってできますのに!

(Liella!HappyTime 2ndSeason「#1 夏美のはじける夢のもと」より)

上に引用したものがその一例になります。

ですが、あくまで動画配信→プロデュースの順番だと思っていたんですよね。つまり動画配信者としてLiella!を取り上げることで、結果的にLiella!を盛り上げる、プロデュースしていくことにつながっていくのではないかと。

しかしながら、第5話を見て考え方が変わりました。プロデュース→動画配信の順番だったんですよね。プロデュース活動の一環、手段として動画配信があったわけです。

その卓越したプロデュースセンスが遺憾なく発揮されているのが、終盤の宮下公園のシーン。

思いつきましたの。私たちは全員一年生......。

みなさんにちょっとご相談がありますの。

一年生組のニーズを理解して、それを解決する方法を瞬時に提案しつつ、自らの利益にも結び付けています。これって相当な発想力・プロデュース力がないと到底出来っこないですよね。

何が言いたいかって、鬼塚夏美さん非常に天才の方でいらっしゃると思うんです(推し贔屓)

多角的に物事を捉え、それを有益なアイディアに変換し、実践するところまで一人でできるプロデューサー/クリエイター。これほど市場価値の高い人はなかなかいないのではないでしょうか?

④”Heel”?

私ともあろうものが、さっさと利用すべきでしたの。

第5話における鬼塚夏美さんの描かれ方は、徹底的に”ヒール”だったように思います。

今回の話だけ見ると、オニナッツはLiella!の付加価値にあくどくつけ込む金づる。その立ち回りの理由が明かされていないだけに、そういうイメージがより深く植え付けられてしまっている。

ただ、よく考えてみると夏美さんってそんなに悪いことをしているわけではないと思うんですよね。

鬼塚夏美さんが本当に手段を選ばない性悪女なら、「練習動画をこっそり盗撮してLtubeに投稿する」という立ち回りでいいはずです。そこをわざわざ書面まで用意して直接談判しに行っているんですよね。もっとも、ラブライブ!という作品が描ける悪の限界はあるのかもしれませんが。

思えば、これまでの夏美さんの登場シーンでは、苦労してお金を稼いでいる様子が多く見受けられました。

株式......はともかく、Lber Eatsに引っ越しバイト。どちらも気軽に始められてなおかつ多くの金銭を稼げる方法ではありますが、まあまあ重労働です(筆者の経験談)。

鬼塚夏美さんは「絶対悪」にならない立ち回りを徹底しているのです。

 

私は”ヒール”とは一概に言えど、明文化されたルールに違反する「法律的ヒール」と主人公サイドの正義に反する「倫理的ヒール」があると思っています。

多くの場合、ヒールはこの二つの要素を同時に兼ね備えていて、例を挙げると1期における葉月恋さん。「公約違反」という「法律的ヒール」要素と、「スクールアイドル禁止令」という「倫理的ヒール」要素のどちらも持っている。

「法律的ヒール」の要素である「公約違反」はだれがどう見たって「悪」なわけじゃないですか。守るって宣言したものを無下にしてるんだもん。酌量の余地はありません。

でも「倫理的ヒール」の要素である「スクールアイドル禁止令」って、スクールアイドルを応援する側から物語を見ているからこそ「悪」であるように感じるのであって、逆に生徒会サイドに視点を移せば「禁止令を出しているのに活動を続けるスクールアイドル側」が「悪」であるともとれると思うんですよね。

「倫理的ヒール」の判定基準は主人公(とそれを取り巻く仲間たち)にとっての「正義」にほかならない。人によって「正義」のカタチは異なるわけですから、「倫理的ヒール」に一律の基準を設けることはできないし、一般的には「正義」とされることが物語としては「悪」になりうるのです。

海賊が主人公の某国民的アニメなんていい例ですよね。

 

話を戻しましょう。第5話での鬼塚夏美さんは確かに”ヒール”としての立ち回りを見せていました。

でも「倫理的ヒール」の要素しか持っていないんです。誰がどう見ても悪いことをしているんじゃなくて、あくまでLiella!サイドに懐疑的な視線を向けられているがゆえに”ヒール”を演じさせられているだけなのです。

今後彼女の素性が判明していったとき、彼女が主人公として展開されるお話があったとき、今は「悪」に見える彼女の立ち回りも、もしかしたら「正義」に見えてくるかもしれない。

それによって第5話の見え方がどのように変化していくのか、今から非常に楽しみです。

⑤「マニーは天下の回りもの」

第5話のタイトルにもなっているこの言葉。そのまんま自作のグッズ(Tシャツ)のデザインにしてしまうほど、彼女にとっては大切な言葉であるようです。

鬼塚夏美さんにとって、この言葉は一体どのような意味を持つ言葉なのでしょうか。

マニーは天下の回りもの......ついに私に回ってきたんですの~!

第5話でも特に印象的だったこの台詞。裏を返せば「これまで夏美さんにマニーが回ってくることはなかった」と捉えることができます。

「③”Producer”」の項でもお話したように、多角的に物事を捉え、それを有益なアイディアに変換することのできる鬼塚夏美さんは、プロデュースのフィールドにおいて稀有な才能を持つ少女であると考えることができます。

なるほど......そういう構図になっているんですのね。

そして、そのセンスを生かすための努力も日々怠っていません。

帰ったら動画の撮影に編集もやらなきゃですの...あ゛ぁ忙しい...
ラブライブ!スーパースター!!2期4話より)

それでもその才能と努力が報われたことは未だかつてない。そんな彼女にとって、「マニーは天下の回りもの」という言葉は”救い”なのではないかと思うのです。

回りまわって、いつか私にも一攫千金の機会が巡ってくる。そんなこの言葉の教えを信じているから、彼女は努力を怠らない。前向き笑顔で負けないんです。

彼女に足りていないのはひとえにきっかけ。世界が彼女を見つけるためのきっかけ。

彼女の内に秘められた才能が、彼女が積み重ねてきた努力が、Liella!との出会いによって報われていくことを祈るばかりです。

◎おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。ここまでの話の内容から、鬼塚夏美さんのあれこれについていろいろと考察・妄想させていただきました。

一人のキャラクターについてこれほど掘り下げて考えたのは今回が初めてでしたが、いやはや楽しかったです。”推しにのめり込む”ってこんなに幸せなんだな、と気づかされたし、自分の中での鬼塚夏美の解像度がものすごく上がった実感もあって、非常に有意義な時間を過ごせたと感じています。

 

さて、ちょっとだけ宣伝のお時間です。このたび、オニナッツが好きすぎて「オニナッツbot」たるものを作成しました。

各媒体でのオニナッツの台詞を出典付きでツイートするbotとなります。

この記事に引用した夏美さんの発言たちもこのbotで閲覧することが可能ですので是非ご活用ください。

 

早いもので2期も折り返し、大きく物語が動くであろう今週末第6話。夏美さんがどのようにLiella!に携わり、加入まで至るのか。楽しみで仕方ありません。

恐らく来週もまた記事を投稿すると思うので、そちらも見ていただけたら嬉しいです。

それでは、またの機会にお会いしましょう!ばいばーい!