きらんのShooting Voice!!

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「代わるがわる」つないでいく物語

毎日記事更新12日目。

皆さんこんにちは。きらんです。

毎日記事更新12日目。ついに今回の企画のお題となる楽曲はあと5つ。いよいよLiella!4thの足音が目前に迫っているのを感じています。

一昨日から始まったユニットミニアルバムのコーナー。KALEIDOSCOREの2曲の解釈を終え、本日からはCatchu!の紹介に入ってまいります。

スケジュールは以下の通りです。

本日テーマとさせていただく楽曲は「オルタネイト」です。

それでは、本題に入ってまいりましょう。

CatChu!って?

CatChu!は、かのんさん、すみれさん、メイさんの三人によって構成されるユニットです。ユニット名の由来は「猫」を表す英単語「Cat」と「捕まえる」を表す英単語「Catch」だそうです。

現在の彼女らの持ち曲は2023年8月現在「オルタネイト」と「影遊び」の2曲。

この二つの楽曲を聴いた個人的な感想としては、このユニットの楽曲のテーマは自分自身の在り方。「君」との関係性に焦点を当てたKALEIDOSCOREとは対照的に、CatChu!は「私(たち)」自身がどう生きるか、今後どのように変わっていくのかということが大きなテーマとなっているように感じています。

私はこのユニットを構成する3人のキャラクターに共通の特徴として「主人公属性」があるように思っています。

 

かのんさんは言わずもがな、すみれさんは(特に1期の物語では)自分が一番に輝くことに貪欲であり、物語の裏主人公、ジョーカーであるという認識が一定数のファンの中にはあることでしょう。

 

また、メイさんもそのソロ曲「茜心」にて、先輩から受け継がれてきたスクールアイドルの在り方を自分の力で続く人々につないでいく覚悟を示しています。

繰り返されてく物語

照らしてみせるのさ今度は誰かを

「茜心」より

だからこそ、自分自身に悩み、前に進もうとするCatChu!の楽曲たちは、彼女たちのその在り方に適合しているように思えます。

「代わるがわる」つないでいく物語

雨と太陽が混ざり合った時

七色の虹がかかった

僕らそうやって息継ぎしてた

ズブ濡れの髪も乾かないで

掴むんだ ささやかな希望

開くんだ 明日への扉

取り留めもなく繋いでいこう

オルタネイト 終わらないよ 輝け

「オルタネイト」より

この楽曲と向き合うにあたって、まずタイトルとなっている「オルタネイト」という単語の意味について考える必要がありそうです。

「オルタネイト(alternate)」とは「代わるがわる」という意味の英単語です。この単語は各サビに登場することで、比喩的な表現が頻出し解釈が難しいサビの歌詞を読み解くヒントを与えてくれます。

「オルタネイト」が「終わらない」とは、何かを代わるがわるに繋いでいくことで、それを終わらせない、ずっと続けていくことと解釈できそうです。

それでは「オルタネイト」を続けていく対象となる「何か」とはなんなのでしょうか。

サビ前半の歌詞には「雨と太陽が混ざり合った時 七色の虹がかかった」といったフレーズがあります。「雨と太陽が混ざり合った時」について、基本的に雨と晴れ間は、天気雨などの例外を除いて「代わるがわる」訪れるものであると考えることができますよね。

「七色の虹」もまたその「変わり目(代わり目)」に現れるものであることから、ここでは「雨」と「太陽」が「代わるがわる」繰り返される「何か」の正体のひとつであると考えることができます。

それでは「雨」と「太陽」は何を比喩した単語なのかを考えていくことにしましょう。

君がくれたものだよ 自由な感情

夢をみるって宝石 そっと受け取ったんだ

「オルタネイト」より

この歌詞では「君」が「夢をみるって宝石」を「僕」に与えてくれたことが示されています。

私は、「感情」こそが「雨」と「太陽」が指す対象であり、この「夢が見るって宝石」が「感情」を「代わるがわる」移り変わらせる原因をつくり出すものなのではないかと感じています。

感情とは天気のように移り変わるものです。そして「夢をみる」という行為には、その双方の感情が伴います。夢に向かって前進できた瞬間心は晴れ渡り、逆に夢を叶えるうえで大きな壁が立ちはだかったとき心は雨模様になるのです。

「夢をみるって宝石」を受け取り、それを握りしめて突き進む「僕」には、「雨」のような感情と「太陽」のような感情が代わるがわる訪れることが想像できます。

その二つの感情の狭間を、ズブ濡れの髪が乾く余裕もないままに全力で駆け抜けていく。そんな「僕」の姿を鮮やかに描き出した楽曲こそが「オルタネイト」であると思うのです。

僕を信じて走り出す大切さ

僕じゃなきゃできないこと

どれだけあるんだろう

両手の指じゃ足りないくらい

あるって信じていたい

「オルタネイト」より

私がこの楽曲で一番好きな一節です。

あなたは「自分じゃなきゃできないこと」ってどれだけあると思いますか?

正直、私が同じ質問をされたとしても「全く分からない」としか答えられないでしょう。そして、それは皆さんもまた同様であると思うのです。この質問に対して、明確な答えを持てる人って恐らく存在していないと思います。

それでも、いや、だからこそCatChu!のメンバーは「両手の指じゃ足りない位 あるって信じ」るんですよね。

どれだけあるのか全く分からないなら、それをどう捉えるかはその人次第。それならたくさんあるって信じてしまう。それによって得た力を「夢」へ駆け出す力へ変化させていく。それがCatChu!の出した答えです。

信じることが大事だと

自分に言い聞かせたら

もっと もっと 遠く目指してみよう

「未来は風のように」より