毎日記事更新折り返し!
皆さんこんにちは。きらんです。
本日はついに4th千葉公演の顔写真登録メールが配信され、来週末の夢の舞台への機運が高まってまいりましたね。
そんな4thライブに向けたこの毎日記事投稿企画も8日目、ついに折り返しです。
ぶっちゃけ途中でリタイアする気しかしていなかったので、絶えず継続できていること自体が結構嬉しかったりします。想像してるより自分ってスゴイ(星屑クルージング)
さて、本題に入ってまいりましょう。本日紹介する楽曲は「Including you」です。
この楽曲はラブライブ!スーパースター!!2期BD最終巻の特典曲です。実質的に2期関連の楽曲のトリを飾る楽曲であり、数あるLiella!の楽曲の中でも特にラブライブ!スーパースター!!が伝えたいメッセージが詰め込まれたものであるように感じています。
そんな「Including you」に触れて、自分が考えたことをこの機会にまとめさせていただきたく思います。よろしくお願いいたします。
ラブライブ!スーパースター!!における「私を叶える物語」と「みんなで叶える物語」
この楽曲の内面に切り込んでいく前に、ラブライブ!スーパースター!!という物語を形作る「私を叶える物語」「みんなで叶える物語」という二つの軸の作中での描かれ方について軽くおさらいしてまいりましょう。
「私を叶える物語」は、自分自身の夢を叶えるために織りなされる物語であり、スーパースター!!特有のテーマです。
例えばかのんさんにとっては「世界に歌を響かせる」ことが夢にあたり、彼女はこの夢を叶えるべくスクールアイドル活動に参加していきます。
対して「みんなで叶える物語」は、仲間と共通の夢に向かって足並みを揃えて突き進んでいく物語であり、ラブライブ!シリーズに共通するテーマです。
Liella!にとってこれは「ラブライブ優勝」であり、彼女らはこれを叶えるべく、悩みながら、戸惑いながらも奮闘していきます。
この二つの概念は一見相反する概念のように見えますが、実際には共存可能で、
「私を叶える物語」への想いが「みんなで叶える物語」への想いをさらに強め、「みんなで叶える物語」によって結ばれた絆や縁が、「私を叶える物語」に向き合わんとするときに背中を押してくれるという相乗効果があります。
「私を叶える物語」→「みんなで叶える物語」の矢印は主に1期の作中で描かれています。
Liella!はもともと「私を叶える物語」の手段としてスクールアイドルを選んだ少女たちが集まった交差点でしたが、伴に経験や想い出を積み上げて高め合うことで、彼女らの結ヶ丘やラブライブへの想いは強まり、ついに「ラブライブ優勝」を夢と掲げることとなります。
対して、「みんなで叶える物語」→「私を叶える物語」の矢印は主に2期の作中で描かれています。
例えば、かのんさんがいないLiella!はLiella!じゃないとすら思いながらも、留学の話を断ろうとするかのんさんの背中を押すメンバーたち。「みんなで叶える物語」を経ることで育まれた友情は、回りまわってかのんさんの夢に素敵な風を吹かせたのでした。
作品の主軸を補強するこれらの哲学は、きっとラブライブ!スーパースター!!の制作陣が最も我々に伝えたいメッセージのひとつであると思うのです。
そして「Including you」は、これらの哲学をこれでもかというほど歌詞に盛り込んだ、ラブライブ!スーパースター!!の極意のような楽曲なのです。
眩しい朝と青く沈んだ夜
君がいなきゃ見れなかったんだ
夜明けに広がる眩しい空を
「Including you」より
まず、この楽曲で度々登場する「朝」「夜」の表現について解釈していきたいと思います。
この楽曲の歌詞においては「朝」という概念を「眩しい」「希望」などの明るい言葉で表現しています。対して「夜」という概念については「青く沈んだ」という言葉で表現されており、「朝」の素敵さを際立たせています。
私は、ここでの「朝」は夢を叶えた後の未来であり、「夜」は「私を叶える物語」の過程であると考えています。
理由としては、この楽曲が2期のBD最終巻の特典曲である点を踏まえると、2期の物語の文脈が大きくこの楽曲に関与していると考えられることが大きいですが、その他の理由として「夜」の表現に「青く沈んだ」という言葉が使われていることもあります。
ここでいう「青」は「青春」の「青」だと捉えることもできそうです。きっとLiella!にとっての青春はまさにスクールアイドル活動であり、そこから飛び出して夢に向かう姿を「日の出」として表現しているのかもしれません。
「私を叶える物語」は「私だけで叶える物語」ではない
迷子になってもこわくなかった
光る足跡が「こっちだよ」って教えるから
君がいなきゃ見れなかったんだ
夜明けに広がる眩しい空を
「Including you」より
この楽曲では、全体を通していつだって自分を導いてくれる「君」への想いが綴られています。
上記の通り「Including you」をアニメ2期の文脈に即したものとして考えると、ここでの「君」とは「私を叶える物語」の力添えをしてくれた人であると言えそうです。
この詞が凄まじいと感じている点は「朝」が「君がいなきゃ見れなかった」と断言している点であると思います。それほどに「私を叶える物語」に「みんなで叶える物語」がもたらす影響は大きいと言えましょう。
これはかのんさん及びLiella!の面々だけに言えることではないと思うのです。これを受け取る私たちの「私を叶える物語」もまた「みんなで叶える物語」に支えてもらっていた/支えられていくものなのではないでしょうか。
私はかつてラブライブ!スーパースター!!2期12話のかのんさんの在り方に背中を押され、自分の将来の夢を叶えるためにラブライブ!を離れたことがありました。
その夢の期間の間は、もちろんラブライブ!の情報はある程度断っていたし、ラブライブ!のライブに足を運ぶことも全くなく、聖地に赴くのも夢の都合で近くに寄ったときくらいのものでした。
それでも、私の夢への熱量をなにより支えてくれていたのは、ラブライブ!と駆け抜けてきた想い出に他なりませんでした。
ラブライブ!スーパースター!!から大きすぎる学びを受け取って、ラブライブ!スーパースター!!に恩返しすることを自分の「ラブライブ!の夢」と定めて、自分の手を取ってくれたみんなと一瞬のときめきに未来を預け続けた人生最高の季節。
そんな想い出が夢を投げ出したくなった時にいつも蘇ってきて、ラブライブ!スーパースター!!に誇れる自分でありたいな、胸を張ってあの場所にただいまを言いに行きたいなって前を向き直させてくれたのです。
きっと独りを貫きながら夢を叶えるところまで漕ぎつけることのできる人もいるのでしょう。でも、きっとみんながそうじゃない。大切な君がいて、大切な仲間がいて。そんな人たちが背中を押してくれるから、その人たちとの想い出が大切だから、苦しいときも前を向けるんだと思うのです。
だから「みんなで叶える物語」は決して回り道ではない。一人では届かない夢があるなら、自分のことを肩車してくれるような友人を探せばよいのです。夜明けが遠くて気が遠くなりそうなら、気の合う友人を見つけてきて夜通し大好きなことを語り合っていればよいのです。
「私を叶える物語」は「私だけで叶える物語」ではないのです。「君を含めて」自分なりのスーパースターを目指す物語なのです。そんな素敵なメッセージを教えてくれる楽曲が「Including you」なのだと私は思います。